富士山プライベートガイド(2025.07.20)

日本百名山登頂を目指すK様と、47座目となる富士山に登ってきました。コースは富士宮ルート。登山口となる五合目の標高は2400mと、4ルートある富士山の中では最も標高が高い登山口となるため、距離は短いですが高山病になるリスクが高いルートとなります。五合目到着後、1時間ほど高度順応をして標高に身体を慣らします。これは他の山ではあまりやらない富士山特有のルーチンです。

天気は快晴、気温は五合目で15℃ほど、風はほぼ無風か、吹いても1m/sほどのさわやかな風。山頂の気温は6℃と表示がありましたが、山頂に着く頃には10℃以上になっていて防寒具は必要ありませんでした。息を上げないようにゆっくりと登り始め、酸素の薄さを感じ始める3200-3300mあたりから深呼吸をしながら登ります。またこまめな水分補給をし、血液の循環が滞らないようにします。こうした高山病対策をしっかりされたこともあり、K様は高山病の症状(頭痛や気持ち悪さなど)を感じず、静岡側の景色(伊豆半島や駿河湾、江ノ島、箱根、宝永山、富士市、富士宮市)を楽しみながら、約4時間で山頂登頂、その後、剣ヶ峰に登頂、さらにお鉢巡りと、富士登山を満喫していただきました。

富士山山頂はどこも多くの人でごった返していました。特に剣ヶ峰に続く馬の背は登山客の行列で、滑りやすい砂地の急坂に苦戦しながら日本最高峰を目指していました。

午後2時半に下山開始、同じように下山する多く人、また小屋泊で登って来られる多くの方で登山道は大混雑。特に登山道が狭い九合目~八合目の岩場は大渋滞が発生、交通整理が必要なほどでした。この日の歩行距離は約13km、累積標高は1400m D+、歩行時間約9時間でした。

K様からは「最初にゆっくり登り始めることで疲れない登山ができた」「下りが楽しかった」との声をいただきました。富士宮ルートは歩行距離が短いぶん急登が続き、また火山礫特有の滑りやすさもあります。登りでは八合目あたりでぐったりされている方や、下りでは足が疲れてしまってストックで体を支えながら下る方も多くいます。そうした「大変な登山」をした後、五合目到着時には「まだまだ歩けそう」と頼もしいお言葉をいただきました。

百名山47座目登頂おめでとうございます!