大キレット、不帰嶮(かえらずのけん)と並んで三大キレットと呼ばれる八峰(はちみね)キレットは北アルプス後立山連峰の鹿島槍ヶ岳と五竜岳をつなぐルートです。険しい岩稜帯といくつものアップダウンが続く難ルートです。今回、扇沢の柏原新道から爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳~五竜岳~遠見尾根を縦走してきました。その際、八峰キレットを通りましたので、いくつか踏破のポイントを残しておきます。参考になれば幸いです。

【とにかく長いルート】鹿島槍ヶ岳北峰をすぎると目の前に八峰キレットが現れます。いつくものギザギザのピークの先に大きな五竜岳が見えます。ここを歩くのですが、所要時間は約5時間、途中にキレット小屋があるものの、あとはひたすら登りと下りを繰り返します。

【ザレとガレで滑りやすい】登山道はザレ場とガレ場で、とても滑りやすく歩きづらいです。小石に乗って転ばないように注意が必要です。

【クサリはしっかりある】危険な箇所にはしっかりとクサリが張られているので安心して歩けます。ただ、ところどころ岩場の下りでクサリがないところがあり、「ここはクサリがほしいな」と思う場所もあります。そこはまさにボルダリングのような岩下りになります。

【高度感はそれほどでもなく、足場はしっかり】三大キレットの中でも、切れ落ちた岩場を通るところはあまりなく、足がすくむような恐怖感は少ないと思います。また足場はしっかりとしているので安定して歩けます。