富士山と吊し雲

みなさんは「レンズ雲」や「吊るし雲」「笠雲」といったちょっと変わった名前の雲を聞いたことはありますか? これらの雲は、地形や山の影響によって生じた大気の波(=山岳波)、乱れによって発生したり変形してできた雲です。これらの …

山座同定の難しさ

地図とコンパスを使って目の前に見える山の名前を調べたり(あの山な〜に?)、逆に地図にある山がどれかを探したり(この山ど〜れ?)することを山座同定と言います。お客様と山に登ると必ず山の名前を聞かれますし、見える全ての山を答 …

地図読みを身につけよう

地図読みのスキル向上のため、日本山岳ガイド協会が主催する読図研修会に参加してきました。参加者は全員ガイド。当然地図読みの基本は身につけている人たちなので、研修会ではフィールドでの読図が中心になります。2日間かけてやったこ …

黒部川原流の「カベッケが原」

山登りが好きな人は、伊藤正一さん著の『黒部の山賊』をお読みになったことと思います。黒部の山賊は戦後の1950年〜1960年ごろの黒部川源流に住む山男たち(山賊と言われていますが、実際は猟師)の生活と、雲の平を中心にいくつ …

在日ミャンマーのみなさんと富士登山

在日ミャンマーのみなさん(Himawari Myanmarのみなさん)の富士登山ツアーのお仕事を組合からいただきました。ガイド2名体制で、富士登山の経験豊かな参加者の方に登山リーダーをお願いし、富士宮ルートで登頂してきま …

富士登山と高山病

富士登山のリスクの1つに、急性高山病の発症があります。3700mを超える富士山の山頂の気圧(酸素の量)は平地の3分の2ほどです。個人的には、3200mを超える八合目を過ぎたあたりがから、酸素の薄さを感じ始めます。大きく息 …

種池山荘のピザ

北アルプス後立山連峰の鹿島槍ヶ岳を登る時に利用する山小屋、種池山荘があります。扇沢から柏原新道を登ったところ、逆方向であれば、鹿島槍ヶ岳から爺ヶ岳を縦走して下り切ったところに立っています。種池山荘といえば、石窯焼きの熱々 …

皇海山登頂を目指す方へ

日本100名山の中でも、難易度(技術難易度D, 体力度4)の高い皇海山。長い登山道、岩場、鎖場、激しいアップダウン、痩せ尾根歩き、笹の藪漕ぎなど、登山者を寄せ付けない雰囲気があります。 皇海山の唯一の宿泊小屋である庚申山 …

雪の彫刻 – シュカブラから雪崩のリスクを知る

積雪期の山に行くと、雪の彫刻「シュカブラ」を見ることができます。シュカブラは「雪紋」とも呼ばれ、風により雪面が削られてできた彫刻のような波模様です。数センチの小さな模様から、数十センチの大きな模様まで、その大きさは様々で …