山を登っていると、「食べられる(可食できる)」植物があります。代表的なものがキイチゴです。モミジイチゴやナワシロイチゴ、クマイチゴなどいろいろあります。この季節(8月)であれば、大きなニガイチゴが大きな実をつけています。ニガイチゴという名前がついていますが、実は甘酸っぱくておいしいです(種を噛むと苦いので種はかまないように)。
先日、そのニガイチゴと並んで、有毒の植物ヒョウタンボクが実をつけていました。ヒョウタンボクは猛毒で食べてしまうと下痢や嘔吐、場合によっては死に至ることもあるそうです。見た目は小さくて赤い実が2つ、ヒョウタンのようにくっついています。写真は先日、槍平あたりで撮った写真ですが、ニガイチゴとヒョウタンボクの実が混在しています。ニガイチゴを食べようと思って、間違えてヒョウタンボクをつまんでしまうと大変です。
コケモモやアカモノ、グミ、クワ、ヤマボウシなど赤い実は食べられるものも多いですが、ヒョウタンボク以外にもよく似たヒヨドリジョウゴなどの有毒植物もあります。基本は「知っている人に教えてもらったものを食べる、知らないものは食べない」ことが大切です。なお、国立公園内の植物の採取は禁止されているので食べないようにしてくださいね。
