6月28日(日)、当ホームページでご案内していた地図読み講座「登山GPSアプリで学ぶ読図のキホン」を実施しました。4名のお客様にご参加いただきました。今回の講習のゴールは以下の2つです。
1. YAMAPまたはYamareco(以下GPSアプリ)の基本的な使い⽅を覚える
2. GPSアプリ使って地形図を読めるようになる
この2つができるようになると、この先のルートが予想できるし、この登りはあとどれくらい続くのかわかるようになります。(メンタル疲労の軽減)。また、道を間違えやすい場所があらかじめわかるようになります(道迷い防⽌)。
講習では、YAMAPによる登山計画(コース設定)の仕方から基本的な操作方法を学んだあと、地図読みの基本知識とコースプロフィールをみんなで確認、そして山に入って実際の地形と地形図を一致させながら歩きました。場所は当初の予定(日和田山)から変更して、奥武蔵の釜戸山から天覚山までの約6km。このルートは沢、尾根、コル、ピークなど地形の要素がコンパクトにまとまっているだけでなく、緩急のある登り・下りもたくさんあり、地図読みを体感で学ぶのに最適です。
講習は4つのパートに分けて進めました。等高線を数えたり、標高や傾斜の違いによって実際の登りや下りがどのように見えるのか、人工物を見つけたら必ず現在地を確認することなど、YAMAPと実際の地形の照合を何度も何度も繰り返します。後半になると、自然に「この登りは約20mだから、4,5分で登れるね」など、さっそく習得した内容をご自分たちで検証されていました。
天覚山を登り、しばし景色を楽しんだあとは、ゴールの東吾野までのパートを実践形式で進めました。あらかじめ指定しておいた場所(尾根の分岐で道迷いしやすいポイントや、地形が顕著に変わるポイント)に着いたら教えてください、とお客様に先導していただきます。お客様はみなさんで相談しながら、「このポイントは送電線を過ぎたあとだね」とか「次のポイントは大きく方向転換をした先で、沢地形に入ったあたりだね」など、的確に地形を読んでおられました。実際、ピンポイントで指定場所に連れて行ってくださいました。朝、集合場所でお会いしたときと比べ驚くほどの習得ぶりです。
今回、5時間ほどの講習でしたが、講習後、参加いただいたお客様からはとてもうれしいお言葉をいただきました。
・沢と尾根はこんなに違うんだということがよくわかった
・これまでいつまで続くかわからないまま急な登りを登っていたけど、あと何分とわかるとメンタルが楽になった
・等高線の間隔と実際の傾斜って本当に一致するんですね
・いきなりたくさん地図記号とか覚えさせられるのではなく、ポイントを絞って教えてもらえたのですんなり理解できた
・紙地図とコンパスの読図もやりたくなってきた
・YAMAPのコース設定のやり方がわかってよかった。便利な機能も教えてもらえてよかった
・配布資料がとてもわかりやすくて助かった
梅雨真っ最中の天候が不安定のなか、雨を覚悟でご参加いただきありがとうございました(実際はほとんど降られませんでした)。今回の講習で今後、GPSアプリを活用され、みなさんの登山がいっそう安全で楽しいものになれば幸いです。

まずは飯能駅から武蔵横手までの電車の中で、あらかじめ配布しておいた講習資料を確認します。熱心に資料をみて今日歩くルートをイメージします

現地ではYAMAPを使って地図読みしていきます。紙地図とは違ってYAMAPは地形図を表示を拡大できるので、等高線の数を数えやすいです。ただ広域の情報は得られにくいので、紙地図(配布資料)と併用します

等高線の間隔と実際の傾斜の具合を徹底的に身体で覚えます。これを繰り返すことで、地形図からコース上の急な登りや下り、それがどのくらい続くのかという情報を事前に得られるようになります。

スタートしてから最初のピークは「かまど山(釜戸山)」ここは沢や尾根、急な登りがあって地図読みには最適。またこの山は地形図上のピークが大きく、隠れピーク(等高線から読み取れる情報には限界があること)もしっかり体感で学びました

配布資料は武堂登山事務所オリジナルで、今回のコースに特化して作っています。コースを4つのパートに区切って学習できるようにポイントがわかりやすくなるよう工夫しています。講習を受けてくださる方が地図読みに興味を持っていただき、その楽しさが伝わるように作りました。この講習では座学はありません。配布資料を事前に読んでいただき、現地ですぐに自分の目、足で学んでいきます。
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