武堂登山事務所式「やさしい下り克服教室」実施レポート

9月23日(水・祝)、登山の下りが安全に、もっと楽になる、そして楽しくなる、武堂登山事務所式「やさしい下り克服教室」を実施しました。場所は奥武蔵の日和田山。女性世界初のエベレスト登頂を果たした登山家・田部井淳子さんゆかりの山です。標高305mの低山ながら、日高の街並みを一望できる人気の山です。一方で岩場があり、山頂の先には急な下りもあるため、岩場、下りの練習にはうってつけです。

この日は飯能駅に集合して高麗駅へ。そこから15分ほど歩き、日和田山登山口から登山を開始しました。今回は下りの講習ですが、まずは岩場のトレーニングにも最適な男坂から登ります。金刀比羅神社手前はかなり本格的な岩場で、足場の確保と確実な手のホールドが求められます。みなさん、ひと月ほど前にボルダリングジムで練習した成果を試します。途中、苦労した場所もありましたが、みなさんしっかりと登られました。

山頂手前の金刀比羅神社からは、高麗の巾着田(ちょうど巾着田曼珠沙華まつりの時期でした)や飯能アルプス、遠くは都心や丹沢方面まで一望できます。この日はあいにくの天気で眺望はあまりなく、雨も降り始めてきました。そこで金刀比羅神社の境内の軒を借りてひと休み。飯能のコーヒー豆店「やまびより珈琲」のコーヒーを楽しみました。

ここから山頂まで10分ほど登り、いよいよ下りの練習です。この下りは斜度があり、木の根が張り出したところ、段差が大きなところ、幅の狭いところ、急な方向転換、ザレたところなどがあり、さまざまな「下り方」を学ぶことができます。みなさんから「下りでのストックの使い方も練習したい」との希望があり、ストックを準備。実際の斜面を使いながら、ストックのつき方、足場の選び方、滑りにくい足の運び方、リズムの取り方、衝撃を少なくする着地の仕方などを、デモンストレーションを交えてお話ししました。

何度も坂を登り返して下りの練習を繰り返します。最初は下りへの恐怖心から体に力が入っていたり、腰が引けていたりした方も、徐々にスムーズに下れるようになっていきました。いくつかのテクニックを身につけ、「これなら安全に下れる」とわかってくると、自然にリズムが生まれ、体から無駄な力が抜けていくようです。

しばらく同じ場所で下りの反復練習をしたあとは、日向尾根の長い下りを使って実践です。この頃にはしっかりと雨が降り、滑りやすいコンディションになっていました。それでも練習の成果でしょう。みなさん、とても楽しそうに下っていました。

武堂登山事務所式の下り方では、登山の下りにトレイルランニングのテクニックを応用しています。トレイルランニングの下りでは、「どうすれば滑りにくく、ひざへの負担を減らし、安全に、そして楽に山を下れるか」という身体の使い方が重視されます。今回の講習では、その中から登山の下りにも応用しやすい4つのエッセンス、「小股」「リズム」「脱力」「猫足」を、実践形式で学んでいただきました。今回参加したお客様からは

「ストックがうまく使えるようになり、怖くなくなった」
「自分を信じて下りられるようになって恐怖が減った」
「足の運び方のテクニックは目から鱗だった」
「ストックの使い方がわかって膝の痛みが減った」
「(下山後に)今回全然疲れていない」とのお声をいただきました。

「下りが怖い」「下りでひざが痛くなる」「下りになると極端に遅くなってしまう」という方にも、ぜひ体験していただきたい講習です。なお、この講習では山を走りませんのでご安心ください!一歩も走りません。

興味のある方は、office@budo-tozan.jp までぜひご連絡ください。